本を読み終えたのに、「面白かった」以外の感想が出てこないことがありますよね。
そんなときは、あらすじを説明しようとせず、自分の心が動いた一か所と、その理由を書けば感想になります。
感想に正解はありません。同じ本を読んでも、心に残る場面が違うからこそ、自分の言葉になります。
この記事では、感想を引き出す5つの質問と、小説・ビジネス書・Audibleで聴いた本に使える例文を紹介します。
感想以外の残し方も比べたい方は、読書アウトプット7つの方法から自分に合う方法を選べます。
本の感想はあらすじを書かなくてもいい

感想は、本の内容を順番に説明する文章ではありません。自分がどこで何を感じたのかを伝える文章です。
あらすじは「本に何が書かれていたか」、感想は「それを受け取って自分がどう思ったか」と考えると分けやすくなります。
「面白かった」も感想の入口になる
「面白かった」しか出てこなくても大丈夫です。次に「どこが」「なぜ」を加えてみます。
登場人物が失敗を隠さずに話す場面が面白かった。自分なら隠してしまいそうだから、正直に話せる強さが印象に残った。
このように、自分との違いや共通点を一つ加えるだけで、その人にしか書けない感想になります。
本の感想を引き出す5つの質問

感想が浮かばないときは、本全体を思い出すのではなく、次の質問から答えやすいものを一つ選びます。
1.いちばん心に残った部分はどこ?
好きな場面、驚いた言葉、引っかかった考え方を一つ選びます。正確な引用が必要なわけではなく、「どんな話だったか」を自分の言葉で思い出せれば十分です。
2.読む前と後で考えが変わったことは?
読む前に思っていたことと、読んだあとに考え直したことを並べると、変化が見える感想になります。
以前は休むことを怠けだと思っていた。しかし、この本を読んで、回復する時間も続けるための準備だと考えるようになった。
3.自分の経験と重なった部分は?
本の内容に近い出来事を思い出します。仕事、家事、子育て、人間関係など、日常の小さな経験で構いません。
4.納得できなかった部分は?
感想は、本を褒めるためだけの文章ではありません。「自分には合わなかった」「この条件では難しい」と感じた理由も、読者に役立つ感想です。
5.誰にこの本をすすめたい?
具体的な一人を思い浮かべると、何を伝えたいかが絞れます。
仕事を抱え込み、断ることに罪悪感がある人にすすめたい。
本の種類によって感想の視点を変える

どの本にも同じ型を当てはめる必要はありません。本の種類に合う視点を選びます。
小説は人物・場面・読後の気持ちを書く
小説では、役に立った知識を探さなくても構いません。好きになった人物、忘れられない場面、読み終えたあとの気持ちを残します。
ビジネス書は試したいことを書く
ビジネス書では、著者の主張を全部まとめるより、自分の仕事で一つ試したいことを書くと実用的です。
自己啓発書は自分に合う部分だけを選ぶ
前向きな言葉に納得できない日もあります。無理にすべてを受け入れず、今の自分に必要だと思った部分だけを持ち帰ります。
エッセイは共感した経験を書く
エッセイでは、書き手の体験から思い出した自分の出来事を書くと、自然な感想になります。
短さ別に使える感想の例文

感想を残す場所によって長さを変えます。内容は同じでも構いません。
一行メモ
完璧に始めるより、途中で直せる小ささで始めたい。
SNS投稿
『○○』を読了。心に残ったのは、準備が整うのを待たずに小さく始めるという考え方。明日は後回しにしていた作業を5分だけ進めてみる。
読書ノート
心に残ったこと:小さく始める
自分の経験:準備に時間をかけて着手できなかった
試すこと:明日の朝に5分だけ取り組む
ブログ
ブログでは、読む前の悩み、本から受け取った考え、自分が試したこと、起きた変化の順で書くと伝わりやすくなります。
Audibleで聴いた本の感想を残す方法

Audibleで聴いた本は、心に残った場面を一つ思い出し、「なぜ残ったのか」を一行加えれば感想になります。
聴きながら書けない場合は、気になる箇所をクリップして、安全な場所に着いてから見返します。ナレーターの声や間の取り方によって感じたことも、聴く読書ならではの感想です。
すべてを思い出せなくても問題ありません。あとに残っている場面から、自分が何を受け取ったのかを考えてみましょう。
感想を書くときに避けたい3つのこと

- 本の文章を長く書き写す
- 読んでいない部分まで分かったように書く
- ほかの人と同じ感想に直そうとする
本の言葉を紹介する場合は、引用部分と自分の文章を区別し、書名や著者名を明記します。
今日使える感想テンプレート

心に残った場面:
そのとき感じたこと:
自分の経験と重なったこと:
これから試したいこと:
全部を埋めなくても構いません。一つ答えられれば、感想を書く入口になります。
まとめ|心が動いた一か所から自分の言葉が生まれる
本の感想は、立派なあらすじを書くことではありません。
心に残った一か所を選び、なぜ気になったのかを自分の経験と結びつけてみてください。
最初は一行でも、その言葉を積み重ねることで、自分が本から何を受け取ってきたのかが見えるようになります。
一行の感想をもう少し長い文章へ育てたいときは、読書メモを自分の文章に変える5つのステップへ進んでください。

