オーディオブック専門ブログ

声優の凄さがわかる!Amazonオーディブルおすすめ小説9選

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この記事では、オーディオブックが小説の魅力を引き出す作品を紹介します。

引き出すとは、本を自分で読むよりプロの朗読を聴く方が、読書体験が豊かになることを言います。
具体的にはキャラクターごとの声色の変化、朗読の抑揚に間の使い方などによって没入感や感動を強く感じられます。

私のおすすめ!

この感情表現が楽しめるようにオーディオブックの再生速度は、1.2~1.7倍速が魅力的だと思います。
やや早める感じです。

高速再生すぎると、言葉の羅列になってしまい感情が伝わりにくくなりますが、目的がビジネス書などの情報収集なら3倍以上もアリです。

聴きやすい速度は作品によって違うため調整は必要

ドク

月に100時間を超えるリスニングをしている僕が、詳しく説明します。

目次

オーディオブックで
おすすめの本9選

①川のほとりに立つ者は

寺地 はるな (著)
大西 綺華 (ナレーション)
吉野 貴大 (ナレーション)

再生時間:7時間27分
(1.7倍速:4時間23分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

2023年本屋大賞 9位

舞台は関西弁が飛び交う大阪。誰もが持つ隠れた感情や心の葛藤がリアルに描かれています。

こんな経験ありませんか?

・先入観やレッテルを貼って、相手を見てしまった。
・自分の中の「あたりまえ」が過剰で、相手を人格否定してしまった。

登場人物たちの人間らしさを通して、自分の感情や感覚をも試される1冊です。

私が感じる聴きどころは、ナレーター大西さん演じる清瀬に、同じ職場の品川がADHDについて詰め寄る場面。
品川の声が、だんだん悲鳴のように変わっていく迫真の演技は、鬼気迫るものがありオーディオブックでならではです!

1.7倍速くらいにすると、鬼気迫る感が強烈になりますよ。
ナレーターも2人だから、誰のセリフか分かりやすいです。

②星の王子さま

サン=テグジュペリ (著) 内藤濯(訳)


日本でベースとなるのは内藤濯(ないとう あろう)による翻訳です。

しかし新訳も多く出版され、どれを読めば良いのか分かりにくいです。

日本では岩波書店が長らく作品の翻訳権を保持し、内藤訳が長年重版されたが、2005年1月に翻訳出版権の消失にともない、多くの新訳が出版された。


ここでは、おすすめ2冊を紹介します。
名作と聞いて読んでみたけど、イマイチ内容が入ってこなかった方は、オーディオブックで聴いてみてください。
複数の声優や、1人多役で演じるているから、セリフが頭に入ってきやすいです。

【おすすめ2冊】

●あのときの王子くん(はぶ出版)

大久保 ゆう(翻訳) 
西村 俊彦 (ナレーション)

新訳をナレーター西村さんの演技力で、心の動きが豊かに表現されています。
おそらく1人14役で、しっかりと聴き分けられる精度です。

終盤に向け、ぼくと王子さまの会話が感極まっていく感じは、オーディオブックでしか味わえません。
没入するほど泣けます。

再生時間:2時間46分
(1.7倍速:1時間38分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

●星の王子さま ((株)スタジオ・エコー)

横山 友香 (ナレーション)
仁木 祥太郎 (ナレーション)
根本 泰彦 (ナレーション)
橋爪 紋佳 (ナレーション)
IKKAN (ナレーション) 

BGMあり
効果音あり
再生時間:1時間22分
(1.2倍速:1時間9分)

聴きやすさ
没入感   
感動    


歌や音楽もふんだんに使われてオーディオブックならではの世界観が、よく引き出されています。
目をつむると、まるでミュージカルを見ているような没入感です。

このように『星の王子さま』は、翻訳者や作品によって表現が豊かになっています。
オーディブルで聴ける9作品を比較した記事があるので、気になった方は参考にしてください。
色んな角度で星の王子さまを楽しむことができますよ。


③カラスの親指

道尾 秀介 (著)
多田 啓太 (ナレーション)

再生時間:13時間6分
(1.7倍速:7時間43分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞

人は何度道を踏み外しても、何かのキカッケで必ず変われると前向きになれる1冊。

ナレーター多田さんによる登場人物の演じ分けが素晴らしく、一瞬も気が抜けない手に汗握る展開に最後までハラハラ。

それと対照的に差し込まれる、タケと貫太郎のやり取りに何度も笑わされます。
貫太郎、良い味だしとる!

衝撃の結末を含め、初見でしか味わえないこの体験はオーディオブックがおすすめです。

ちなみに、続編の「カエルの小指」もオーディブルで聴けます。

また、カラスの親指は、2012年に映画化もされています。

武沢竹夫 (タケ) ⇒ 阿部寛さん
入川鉄巳 (テツ) ⇒ 村上ショージさん
河合まひろ(妹)⇒ 能年玲奈さん(現・のん)
河合やひろ(姉)⇒ 石原さとみさん
石屋貫太郎(姉の彼)⇒ 小柳友さん

④夜は短し歩けよ乙女

森見 登美彦 (著)
安國 愛菜 (ナレーション)

再生時間:8時間00分
(1.7倍速:4時間43分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

2007年本屋大賞2位
第3回大学読書人大賞受賞
第20回山本周五郎賞受賞

独特の言葉使いがおもしろい森見 登美彦さんならではの作品。
ここにナレーター安國さんの声が、黒髪の乙女にピッタリはまり耳心地が良いです。

その他10人以上もの役を演じる声色の変化が楽しめ、こんなに声を使いこなせるナレーターって凄いと感じさせられます。

オーディオブックならではの臨場感は、2章にでてくる生意気な少年の博覧強記ぶり。

先輩が「おまえまさか妖怪か!?」と、少年の知性に驚愕した場面です。

1.7倍速くらいで、際立つ感じになります。

再生時間は少し長いですが、4章仕立てだから細切れ再生にも向いてます。


また、この作品は2017年にアニメーション映画化もされています。

世界4大アニメーション映画祭の一つ《オタワ国際アニメーション映画祭》の長編部門でグランプリを受賞

みこと

星野源さんの優しい声
花澤さんの澄んだ声

アニメで楽しむのもメチャメチャ良かったです。

先輩(星野源)
黒上の乙女(花澤香菜)
学園祭事務局長(神谷浩史)

レンタルショップに行かなくてもAmazonプライムなら、レンタルですぐに見れます。
※見放題にはありません

>>Amazonプライムで見てみる

⑤君と会えたから

喜多川 泰 (著)
白井 翔太 (ナレーション)

再生時間:4時間52分
(1.5倍速:3時間15分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

この本に出会えて良かった!と、心から思わされる一冊。
物語のカギとなる「ある秘密」を知ってからは、胸が熱く泣かされます。

物語後半に向かって、ナレーター白井さんによる感情表現は、オーディオブックの良さが際立ってました。

恋愛ストーリーだけど、ビジネス要素もタップリ含まれた内容で勉強になります。
この本は、大人はもちろん、思春期の子どもらにも勧めたい本です。

⑥赤と青とエスキース

青山 美智子 (著) 
井上 悟 (ナレーション)
疋田 涼子 (ナレーション)

再生時間:6時間48分
(1.7倍速:4時間30分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

2022年本屋大賞第2位作品

ナレーター2人による演じ分けが聴きやすく、4章構成だから細切れに聴いても楽しく読了できます。

伏線回収もきれいで読後感は

「この人と出会えて本当に良かった!」
「この人を大切にしたい!」

と、心が温まる感じです。

一方、物語の性質上4章あたりでブーの声に違和感を感じるかもしれません。
※ネタバレになるので深くは言えません

⑦悪童日記

アゴタ クリストフ (著)
堀 茂樹 (翻訳)
くわばら あきら (ナレーション)

再生時間:6時間27分
(1.7倍速:3時間48分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

第二次世界大戦のハンガリーで、双子の兄弟が厳しい環境のなかで力強く生きていく、戦争がテーマの少し重たい話。

戦時中における人間の複雑な感情やあやまちなど歴史を知れて良いのですが、ゆがんだ性的描写があったり年齢を選びます。(18歳以上推奨)

作品の魅力とナレーターくわばらさんの演技力で、自分もそこにいるような感覚になります。
まさにラストシーンは、オーディオブックで聴くほうが数倍の衝撃が走ると思います。

続編も2作もあるから、その後の双子を長く楽しめる作品でもあります。
ナレーターは続編も同じです。

  • ふたりの証拠(続編)
  • 第三の嘘(完結篇)

ちなみに悪童日記は、2013年に映画化されています。

映像化不可能と言われていましたが、ついに映画化されたと当時は話題になりました。

アカデミー賞外国語映画賞ハンガリー代表&カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリ受賞

映像化により良い面もありますが、小説のあとに映画を見ることをおすすめします。

オーディオブックの方が映像に頼らない分、言葉での背景描写が明確。
より物語を楽しめると感じました。

あと、映画は裸のシーンがあるため子供と見ない方が良きです。

⑧有頂天家族

森見 登美彦 (著)
岡本 寛志 (ナレーション)

再生時間:10時間57分
(1.7倍速:6時間27分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

2008年本屋大賞3位

「有頂天家族」は、美しい京都を舞台に、狸や天狗、人間たちが織り成す魅力的なファンタジーコメディです。

偉大な父を失った下鴨家の四兄弟が、家族の絆を再確認しながら困難に立ち向かう姿が描かれ、日常のストレスを忘れさせる笑いと、心温まる瞬間を提供してくれます。

森見登美彦の小気味のよい文体とユーモアに満ちたストーリーが、ナレーター岡本さんのテンポよい朗読によって読者をさらなる笑いの世界へと誘います。

忙しい日常から心のリフレッシュを求める方にぴったりの一冊です。

⑨営業の神さま

中村 信仁 (著)
井門 宗之 (ナレーション)
西村 真二 (ナレーション)
HARUO (ナレーション)
椎葉マリエ (ナレーション)

再生時間:5時間12分
(1.7倍速:3時間4分)

聴きやすさ
没入感   
感動    

営業の魔法シリーズの3作目。

営業の物語ですが、仕事とは、人生とは、人間力を高めたい人におすすめの1冊です。

はじめに中村信二さんの朗読で

「希望は勇気となり、勇気は力になります」

その言葉の1つひとつが心に染み込んでくる作品だと思います。

1作2作目のストーリーを聴いて、この3作目を聴くと感動がひとしおになること間違いなしです。
「神谷」役のナレーター井門さんの講義も圧巻で、没入させられます。

シリーズは4作目で完結となっており、4作合計で20時間もの長編となります。
長編ですが1作ごとに完結して感動できるので、ぜひ1冊を手に取ってみてくっださい。

1.「営業の魔法」
2.「仕事の魔法」
3.「営業の神さま」
4.「営業の魔法・勇気の言葉」

まとめ

オーディブルで声優の魅力が引き出される作品を紹介しました。

これらの作品で、声優の息づかいが分かってくると思います。

楽しく没入できる再生速度は人それぞれだから、色々と試して楽しんでくださいね。
私は1.7倍速程度までをお勧めします。

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